2月4日にある延岡市須佐町の「歳頂火」(せとき)の準備が1月22日整った。歳頂火は同町の熊野神社(玉置重徳宮司)に約1300年前から伝わる地区の豊作と無病息災を願う火祭り。
21日に鎮守の森の御神木を伐採、22日は、午前7時過ぎから地区の大人たちが総出で、歳頂火山(せときやま)の組み上げに精を出した。
氏子や消防団員らの手で切り倒された御神木は、3.5メートルほどの長さに切り分け、神社本殿下の広場まで運んだ。
山は「ナル」と呼ばれる四角い木の土台にして、直径3、40センチほどの丸太で井桁(いげた)の基礎をつくり、この井桁にナマの雑木を端の方に切り込みを入れながら組んでいく。
組まれた丸太と丸太の間にはシバ、青ダケなどをすき間なく詰め、上へ上へと組み上げる。こうして組み始めてから4時間ほどかけて、高さ約4メートルの山が完成した。
「昔は手ノコで一本一本切り出し、かついで山を作っていたのですが、今はチェーンソーやクレーンがあるから楽になりました」と、区長の小川善太郎さん。
本番まで2週間近くあるが、それまでに青シバなどは水分を失って燃えやすくなり、点火からわずか1、2分で歳頂火山全体が炎に包まれ、大きな火柱になる。これが歳頂火の醍醐味の一つ。
本番の2月4日は、午後6時半から本殿での神事のあと、玉置宮司が木ロクロを使って火を起こし、ローソクに採火された御神火を歳頂火山に点火する。点火は7時ごろの予定。これに合せて地元消防団員らの「歳頂火太鼓」が奉納される。
8時ごろからは、参拝者が長い竹の棒にモチを刺して焼く「細竹串餅焼」がある。このモチを食べると、その年は病気をしないという言い伝えがある。
また護摩札を100円で販売、参拝者に願い事を書いてもらい、歳頂火の炎とともに天に上げる。
歳頂火が完全に燃えて灰だけになると、その年は豊作になると伝えられ、地元の人たちは灰を持ち帰って田んぼや畑にまき、豊作を祈る。















