首藤市長に提言書を手渡す真野会長(右)
五ケ瀬川の鮎やなの今後について協議してきた「これからの鮎やなを考える会」(会長・真野勝文旭化成延岡支社総務部長、20人)は1月20日、真野会長が首藤正治延岡市長を訪ね、300年以上の伝統を持つ鮎やなの存続を求める提言を行った。
現在は市内に1カ所しか架からない鮎やな(延岡水郷やな)は一昨年、昨年と2年連続で延岡観光協会が架設し、食事棟を建て、その営業のみを市内の飲食業者に委託する方式で存続させてきた。
しかし、運営にかかる経費が想定以上に大きく、昨年は架設したばかりのやなが増水ですぐに流失するなどしたことから、一部には市の補助はあるものの、大幅な赤字を抱える結果になった。
そこで同会では、現在の鮎やな保存事業の方式では事業継続が大変厳しく、存続には市民全体が支えるような抜本的な見直しが必要と判断。「伝統鮎やなを存続させること」を前提に、①平成24年度は鮎やな架設にかかる経費について、市が補助すること②鮎やな存続、観光協会の経営安定化のため、観光協会所有の食事棟等相当額と、鮎やな流失等に伴うやな架設の追加工事費の今年度中の緊急支援を実施すること――などを求めた。
これに対し首藤市長は「伝統鮎やなの存続には同感。今年度はもう終盤でどんなことができるか分からないが、多少無理してでもしっかりと支援をしたい。24年度は支援規模を拡大し、それ以降については市民の皆さんと議論を重ねながら支援策を考えていきたい」と前向きに話した。
「鮎やな」は、成長した鮎が西風が吹くころになると産卵のために川を下る習性を利用し、川をせき止め、落て簀(す)を設けた中央部分に鮎を誘い込む伝統漁法。延岡地区では江戸時代から少なくとも300年以上続いており、やなの規模、漁獲量ともに全国最大級といわれている。















