遅れていた「延岡水郷やな」の“鮎やな”架設工事が終わり10月17日、架設の長さ約80メートル、川底からの高さ約3メートルの勇壮な“鮎やな”が完成した。
鮎やな漁は、西風が吹くと産卵のために川を下る鮎の習性を利用した伝統的漁法。五ケ瀬川では300年以上の歴史がある。

杉丸太で組みあげた「うま」を川幅いっぱいに立て、竹で組んだ「立て簀(す)」を「うま」の前面に立てることで、川の流れをせき止め、中央部分に竹のスノコで造った「落て簀」に誘い込む。
昨年から延岡観光協会が、梁師(やなし)の高橋生矢さん(61)に依頼し、延岡市大貫町の大瀬川に架設している。昨年は10月1日の解禁日には“鮎やな”が完成していたが、今年は9月の台風による増水で架設作業が遅れていた。
現地では10月1日に食事処「あゆ処 国技館」(電話0982・23・1905)がオープンしており、秋の深まりとともに勇壮な“鮎やな”をながめながら、香ばしく焼き上がった鮎に舌鼓を打つ人が増えそうだ。
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延岡では江戸時代、三浦氏(元禄6年=1693=~)の時代から、地域の特産として幕府に献上され、保護されてきた。幕末に彦根藩から延岡藩に嫁いだ内藤充真院繁子(大老井伊直弼の姉)は、旅日記「五十三次ねむりの合の手」の中で、、文久3年(1863年)8月26日の記録に、五ヶ瀬川の鮎やなの様子(文久3年=1863=8月26日)を描いている。
鮎は、その美しい色と香ばしい味わいから「香魚」ともいわれ、五ケ瀬川水系で焼かれるアユの香りは、環境省の「かおり風景百選」に選ばれている。
















