「宿」として甦った旧車両 日之影温泉駅がリニューアルオープン
TR高千穂鉄道の廃線により日之影町に譲渡された旧普通車両2両がこのほど全面改装を終え、いよいよ宿泊施設「列車の宿」として運営を開始する。これに先立ち4月22日、施設のリニューアルオープンを祝う式典があった。
今回宿泊施設として活用されるのは、かつてTR高千穂鉄道を普通車両「かりぼし」「せいうん」として走っていた2両。同鉄道の廃線に伴い鉄道会社から日之影町への譲渡が決まり、昨年2月、車両を半分に切断した上で、保管されていた旧高千穂駅から陸路で搬送された。
その後、同町は県の補助金などを使って宿泊施設として利用するための改装を進めて来た。車両自体は中央で分離したままだが、間にデッキなどが増設されかつての1両分が1棟としてまとまり、2棟として完成。外観は化粧直しを受け、「かりぼし」「せいうん」のヘッドマークが眩しい。
客室は1人部屋から4人部屋までの6室で、最大14人を収容できる。室内にはベッド、洗面台、トイレ、テレビや湯沸かしポットなどが完備されている。その部分だけ見るとビジネスホテル風とも言えるが、窓や扉はもちろん、運転席までも鉄道車両そのままの状態が維持されているところは、さすがは「列車の宿」。鉄道ファン垂涎の施設と言えるだろう。
営業開始は23日宿泊分からだが、これに先立ち同駅前では22日午前、記念式典が開催された。関係者や来賓が挨拶に立った後、車両をバックに響き渡る警笛に合わせてテープカットが行われ、施設の営業開始を祝った。
「列車の宿」を運営するのは、指定管理者である「ひのかげ列車の宿有限責任事業組合」。22日午後から開始された宿泊予約は、通常午前8時半から午後6時まで、同事業組合(電話0982・87・2600)で受け付ける。
宿泊料金は1人部屋3500円、2人部屋6000円、4人部屋10,000円。ただし、内容は宿泊のみで、入浴や食事は別途日之影温泉駅の施設などを利用することになる(入浴料・大人500円)。また、同駅のレストランは朝食時間帯の営業を行っていないため、どうしても朝食が必要な場合は、要相談とのこと。
この他、同駅の駅舎には温泉を利用した「癒しの足湯」が新設され、22日から無料で利用できるようになった。
また、併せて整備された新しい森林セラピーロード「TR鉄道跡地散策コース」も同日施設利用が開始された。

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帰ることのない旅立ち 譲渡車両を日之影駅に搬送(2009年2月12日掲載)
参考リンク
http://www.hinokage.jp/therapy/
日之影町(森林セラピー基地)
http://www.takachihonosato.jp/area/hinokage
高千穂の郷(日之影町エリア情報)
















