日之影町の森林セラピーロードでガイド活動をしている「癒しの森の案内人」たちが、地域の中で見落とされがちな史跡や文化財などを紹介しながら集落を散策する「村中案内」の取り組みが進められている。3月27日に深角地区で行われた「案内」の様子を紹介する。
今回、深角で村中案内したのは、「癒しの森の案内人」のひとりで東深角の住人・甲斐安忠さん。日向市から参加したという女性客らを伴って、午前9時すぎに集合場所の「団七の館」(深角地区地域活性化センター)を出発した。
甲斐さんによると、深角地区は日之影町の中でも町指定の文化財が多数集まった地域で、里山や田園の風景と相まって集落散策にはうってつけだという。特にこの日は満開の桜と心地よい春の日差しにも恵まれて、この上ない散策日和となった。
一行は家々の庭に咲き誇る花々や路傍の草花に目を留めつつ、甲斐さんの飾らない口調の語りに耳を傾けながら、地域の住民の信仰を集める社や地蔵堂、織田信長の子孫の墓など巡り歩いた。また、事前に許しを得たという個人宅の敷地にお邪魔して、立派な石垣や町の天然記念物「深角つつじ」を見学させてもらった。
参加者たちは「集落のあちらこちらに小さな社などが残っていて、今でもちゃんと守られているところがすごい」という。かつてはどこにでもあったような素朴な暮らしが、普段都会に生活する人々にはとても新鮮に映るのだろう。
散策は約3時間かけ東西の深角集落をぐるっと一周した後、再び団七の館に戻って終了した。この後参加者たちは旧TR高千穂鉄道の深角駅で催された「桜まつり」に合流し、地域の人々に交じって満開の桜を楽しんだ。
日之影町の「癒しの森の案内人」たちは5コース設定されている森林セラピーロード以外にも、各人が得意とする地域で散策コースの開拓に取り組んでいる。この深角コースもその一つで、甲斐さん自身が作り上げた。今回は上記の桜まつりに合わせての企画だったが、次は深角つつじの開花(4月中旬ごろ?)にあわせて開催したい、という。もちろん、要望があれば随時案内は可能。
森林セラピーロードも含めて「癒しの森の案内人」に案内を依頼する場合は、日之影町役場地域振興課内の森林セラピー推進協議会に申し込む。案内人1人に対し1団体(原則として10人くらいまで)で案内料として6000円が必要。
参考リンク
http://www.hinokage.jp/therapy/
日之影町 森林セラピー基地















