0982元気人 #003 森山 由希華さん インタビュー
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森山 由希華
Yukika Moriyama
ここ延岡の地で芸道一筋で生きる女性津軽三味線奏者だ。
森山さんの津軽三味線は女性らしい
繊細で情感あふれる演奏だ。
また三味線だけでなく歌も唄う森山さんだが
「ふるさとの空」というオリジナル曲も制作しており、
グランドビートのゆったりとしたリズムに
三線の音色としっとりとした歌声が絶妙にマッチした
心洗われる佳曲である。
そんな、彼女の芸道5周年のライブパーティーが
2月26日に「旬鮮工房 源太」で行われる。
それに合わせて森山さんに今後の活動や、自身の思いをうかがった。
力強く、それでいて華麗な音色を響かせる若き津軽三味線奏者が芸道5周年を迎えた。父親で津軽三味線森山流家元・森山由希昭さんに師事し、一歩一歩踏みしめてきた道のり。幼少のころから親しんだ津軽三味線だが、その分、苦労もあった5年間だった。
教師を6年間務めた兵庫県から帰郷してから、三味線を再開した。三味線に親しんだのは小学生まで。大人になって再開してみると、その分、難しさを再認識できた。
若くて優秀な演奏者を見るたびに、自分の長いブランクがもったいなかったと悩んだこともある。しかし、その分、必死に練習できたと今は思う。指の皮がめくれても、時間のある限り練習に明け暮れた。
再開2年目で挑んだ全国大会で入賞した。そこからさらに火がつき挑んだ翌年の全国大会。狙うはもちろん、前年以上の成績。しかし、予選にも通らなかった。欲が出たのだ。
その反省と悔しさばねに次に挑んだ。3回目の出場となった2008年の津軽三味線全国大会。見事、男性も交じって競う最激戦の経験4年以上の部で優勝を果たした。津軽三味線の本場、青森県弘前市での最高の評価がうれしかった。
津軽三味線は力強さと繊細さが命。しかし、力がある男性の方が力強い音を出せる。女性の自分には真似ができない。それならば、自分らしい三味線とは何だろう。「自分しか出せない情感を大事にすることではないか」。青森に住んだこともない、延岡生まれの自分は、どんな三味線を演奏できるのか。津軽の風土に触れて、地元の人の演奏を聴いてと努力を惜しまないが、一方で今は、日本の伝統文化としての津軽三味線を演奏しようと意気込む自分もいる。
早く弾くことは練習すればある程度できる。派手なテクニックは聴衆の目を引くこともできる。しかし、ゆっくり弾くことは、その分、ごまかしがきかない。情感を表現できなければ聴いてもらえない。だからこそ、ゆっくり弾いて聴いてもらえる、情感を聴かせることができる演奏者になりたい。
「芸の道に終わりはない。チャンピオンになっても、そこからがスタート。まだまだ、これからです」。今や後進を指導する立場になったが、自分自身の基本練習も怠らない。
悩みながら、迷いながら、練習を積み上げた5年間。多くの人たちに支えられてきた。それだけに、感謝の気持ちを込めて、5周年ライブはなんとしても成功させたい。 |
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