宮崎県北情報サイト - 宮崎県北情報のことならココ!
2010年2月3日
醗酵堆肥で農業改革を ひかり農園が新発酵菌を試用 高千穂町

taihi01 10年来、各種発酵菌による醗酵堆肥づくりを試している高千穂町三田井の「高千穂ひかり農園」(佐藤政志代表)では、このほど新しいタイプの発酵菌による堆肥作りに着手した。菌が出す防カビ成分により病気の発生を抑える効果が期待されるという。

 

 

 大きなブルドーザーが山積みの牛糞堆肥を切り返すたびに、もうもうと湯気がわき上がった。あたりには独特の香りが漂っている。

 

taihi02 「中山間地は農業が要。しかし、農家の多くは効率の悪いことをやっては衰退していくばかり」。そう嘆くのは高千穂ひかり農園の佐藤代表(写真)。本業のコンクリートブロック製造業の傍ら、ここ10年ほど効率の良い農業を目指して農園を切り盛りして来た。

 

 特に力を注いでいるのは各種の発酵菌を混ぜて作った完熟の醗酵堆肥作り。これを入れると土壌の状態が格段に良くなり、米も野菜も収量が増すだけでなく、連作障害が無くなったり、出荷後の野菜の日持ちが向上したという。

 

taihi03 高千穂町は「高千穂牛」の産地ということもあり、牛糞は余剰が多く有償で廃棄されているのが現状とのこと。醗酵堆肥にすれば良い肥料になることは誰でも知っているものの、作業や保管に施設と手間が必要で、なかなか手が出せない農家が多いと言う。そんな中で、自前の施設で大規模に堆肥生産を行っている同農園は珍しい存在だ。

 

 「この堆肥を使えば効率が上がる、と勧めてもほとんど引き合いがない。今のところは大半を自分の農園で使用するだけ」だという。最大で年間1500トンほどの生産力があるという堆肥生産施設もフル稼働はまだ先のことのようだ。

 
taihi04 今までに3種類の「発酵菌」を試して来た同農園は、このたび新しいタイプの菌「バクト菌」を試験的に導入することになった。「バクト菌」生産元の(株)AHC(飯塚武社長/群馬県前橋市)によると、この菌は「バチルス・サブチルス」と呼ばれる細菌の一種。防カビ効果のある「イツリン」という物質を生産する能力が高いのが特徴で、カビ菌によって発生する病気の予防に効果が認められている。すでに日米欧9カ国で特許を取得し、国内では家畜飼料の添加物としても認可されているという。

 

 今回、同農園に納品されたのは菌を土壌改良材に吸着させた製品「バクトクリアー」で、これを牛糞2トン当たり10キログラム混ぜ合わせ、切り返しを繰り返しながら熟成させると2・3ヶ月で醗酵堆肥が完成する。今回40トンの堆肥で試す佐藤代表は「農場で実際に使ってみながら効果を確認したい」という。

 

 製品についての問合せは、宮崎市の代理店「四然(しぜん)」まで(電話 0985・38・6752)。

http://www.ahc-bact.co.jp/index.html
株式会社 AHC





2件のコメントがあります。

  1. 2010-02-4 : 高千穂ひかり農園 佐藤政志

    *先日はお疲れさんでした。
    今回細かくご丁寧にご紹介いただきありがとうございます。
    私は、村が活性化するには良質堆肥から始まると思って続けてきました。これを機に、一人でも多くの人が参加されるならば幸いかと思っております。

  2. 2010-02-5 : AHC

    発酵菌の開発元の(株)AHCです。佐藤様の情熱ある完熟たい肥生産の取り組みに弊社発酵菌資材をご利用頂き、まことに光栄です。良質なたい肥づくりと利用は、地球環境保全にもつながる重要なテーマと考えております。0982.TV様、ご丁寧な取材をありがとうございました。


あなたのコメントをお寄せください。


前のページにもどる