「TEAM MICHOLIN」 チキン南蛮編・延岡版(6)
おぐらのチキン南蛮
「おぐら大瀬店」
(延岡市大瀬町1丁目3―2、電話0982・32・2357)
(覆面調査員 アナログ時計)
柔道を語るとき、発祥の地、日本での歴史が語られないことはありません。たとえそれが国際競技「JUDO」となろうとも、柔道着が青色になろうとも、オリンピックで金メダルを取れなくても、柔道の発祥の地は日本であります。そう、WBCで日本が連覇しようとも、野球発祥の地がアメリカであることに変わりがないように。発祥の地とは、いつでも挑戦を受けて立つ存在であって、負けても勝っても、その地位はゆるぐものではないのです。
ここまで引っ張れば、私の言いたいことが分かりますね。そうです。おぐらのチキン南蛮を語らずして、チキン南蛮を語ったことにはならないということを言いたいのですね。宮崎市出身の友人は「子供のころのごちそうといえばおぐらのチキン南蛮だった。今でもおぐらのチキン南蛮といえば、心が浮き立つような特別な思いがあるなあ」というのです。そして「同じ思いを抱えている同年代の人は多いのでは」とも指摘します。
茶色のごはんさんが以前に一度、食べちゃログでおぐらのチキン南蛮を紹介していました。・・・「実は20年ほど前に一度、本家宮崎おぐら会長の甲斐義光さんにインタビューをしたことがあります。甲斐さん曰く『とにかく洋食でおなかいっぱいになってほしいと考えた。鶏肉なら安価で洋食を出せると考えたんです』。この思いがつまったチキン南蛮はヒットし、県民の味として広まっていったのは、みなさんご存じの通りです」・・・。
私はこの記事を見て、はっと思い当るわけです。私自身も、子供におなかいっぱい食べさせたいなあと考えながら料理をするとき、安い鶏肉をチョイスすることが多いことを。鶏肉2キロ入りカレーとかね(なぜ2キロなのだ)。そう、鶏肉ってチョイスは、私は愛だと思うのです。おぐらのチキン南蛮には、愛がいっぱい詰まっているのではないでしょうか。
で、やっとチキン南蛮です。どうです。写真を見てください。おいしそでしょ。これをナイフで一口大に切り取って、これでもかと添えてあるタルタルソースをたっぷりとからめて、ガブリといただきます。うほー。これこれ。やっぱりチキン南蛮はこれでなきゃ。羽身であっさりしているかと思いきや、ここでタルタルがドーンと主張を始めるわけです。甘めのタルタルはクリーミーで、これだけなめててもごはんがいけます。お肉だけにからめてても余っちゃいそうなので、サラダにも絡めます。サラダにはすでにドレッシングがかかっているのですが、お構いなしにからめます。うほー。サラダもおかずになっちゃいますよ。
ここまで読んで「なんだか話が貧乏くさいなあ」なんて思っちゃったあなた。まだ青いですなあ。「沖縄旅行=牛肉がいっぱい食える、土産は洋酒ね」という世代がまだまだ残っているということを思い出してください。本当に牛肉高かったんですよ。
まあ、話をもとに戻しますと、ここで焦点を当てたいのは「おなかいっぱいたべさせたいなあ」という愛の話です。その愛こそが、チキン南蛮がここまでビッグに、県民のソウルフードと言わしめるまでになった理由であると言いたいわけです。つまり、ここまでの話で「チキン南蛮=愛」という展開になりました。
最後に結論です。「チキン南蛮=愛」。その原点となったおぐらのチキン南蛮は、県の文化財に指定されてもいいのではないかと思うわけです。ね。このくらい愛されてれば、その資格があってもいいでしょ。だれか関係者の人がいたら、推薦しといてね。
※0982.TVスタッフのコメント
【ラーメン大魔王】
いやー、待ってました。ついに大御所が来ましたね~。「おぐら」と言えば、チキン南蛮を県内、いや全国に広げた一番の功労者。宮崎観光遺産には指定されましたが、確かに県の文化財に指定されても全然、まったく、少しもおかしくないでしょう。
しかし、アナログ時計さんは、よく語りますね~。毎回、そのコメントを読むたびに感心しきりです。さぞかし食に対する執着が強いのでしょう。なぜか宮崎駿の「千と千尋の神隠し」で、ガツついてるうちに豚になってしまう千尋の両親を思いだしてしまったのは私だけでしょうか……。
【茶色のごはん】
アナログ時計さん。ナイスファイト。相変わらず筆がさえまくりですなあ。やっぱりねえ。ごはんは愛とともに語らなきゃ。「マイスイートハニー。君はとてもかわいいね。食べちゃいたいくらいだよ。このチキン南蛮と一緒にね」って感じですかねえ。そのくらい好きだという気持ちがストレートに伝わりますよね(本当か?)。
ま、それはともかく、おぐらのチキン南蛮ですが、おいしいですよね。アナログ時計さんご指摘のように、私は食べちゃログで以前、書いたのですが、食べたら本当、満足します。で、1カ月くらい経つと、また食べたくなっちゃうんですよ。あれは不思議ですねえ。くせになっちゃうというか、まあ、このあたりも愛と似てますよね。やっぱり「チキン南蛮=愛」という結論は正解ですね。














