こども落語日本一を決める「第1回ひむかの国こども落語全国大会」が8月1、2日の2日間、日向市の文化交流センターであった。全国の落語好きの小中学生30人が出場し、“お笑い発祥の地”宮崎で、この日のために練り上げた噺(はなし)を身振り、手振りも鮮やかに演じのけた。詰めかけたたくさんの観客は、年齢を感じさせない子供たちの堂々とした話しぶりに感心・感動し、大いに笑った。
人前で元気に話すことのできる人材を育て、落語の文化振興、子供たち相互の文化的・社会的交流を深めようと初めて開催した。同市では平成18・1年度に小学生を対象にこども文化教室・噺家入門を開講、昨年6月にはその受講生らを中心に「ひむかこども落語会」が旗揚げしており、指導者らを中心に実行委員会(那須久司委員長)を立ち上げ準備を進めてきた。
初日の1日は2会場に分かれての予選が行われ、審査の結果、6人が2日の決勝戦に駒を進めた。14人が出場した県内勢ではただ一人、地元・日向市のじゃがじゃが亭まこっ茶さん(10)=黒木咲穂・大王谷小4年=が選ばれた。
決勝は、全国から集まった精鋭の中から選ばれた優秀者だけに、審査員泣かせの熱演が続いた。トップバッターの池田家大吉さん(9)=寺原大智・兵庫県=は、枕でテレビで流行の詩吟を取り入れ「この日本の大不況、このこども落語大会の勢いで、どげんかせんといかん。あると思います」とうなり、いきなり会場をどよめかせた。「皿やしき」の噺の中にも、焼酎・霧島、チキン南蛮、マンゴーなどの県産品を巧みに取り込む念の入れようだ。
地元の期待がかかったじゃがじゃが亭さんは「時そば」を披露。扇子を箸(はし)に見立て、すする音も鮮やかにそばを食べてみせ、会場をわかせた。
最優秀賞に輝いたのは潮流亭謙笑さん(9)=猪熊謙升・香川県=。演目は「いかけや」で、金属製の鍋・釜の穴を修理する鋳掛け屋さんをからかって遊ぶ子供たちの姿を、一人ひとりの声色を変え、身振りを変えながら巧みに演じ分けた。
大会終了後には、大会会長で日向市出身の落語家・桂歌春さん、審査員も務めた大分県出身の桂平治さん、上方落語の二ツ目・笑福亭里光さん、歌春さんの娘で落語のできるアイドル“ラグトル”として活躍する田代沙織さんらによる「ファミリー寄席」もあり、日向の街は一日中、笑いに包まれた。



















