3月30日付の朝日新聞朝刊の特集「検証 昭和報道」(8、9面)に、「昭和」で思い浮かぶ人物の世論調査結果が掲載されている。(敬称略、氏名の後の数字は回答数)
「昭和」といえば何を思い浮かべますか? 朝日新聞社が2~3月中旬に全国3千人を対象に郵送で実施した世論調査(有効回収率79%)で、時代のイメージを聞いてみた。人物なら①昭和天皇(733)②田中角栄(494)③美空ひばり(143)、出来事では①高度成長②戦争③バブル景気が上位に。右肩上がりが当たり前だった昭和時代は、先行き不透明な平成時代に比べて、前向きで明るいイメージが強いようだ。(3月30日付、朝日新聞朝刊、「世論調査に見る昭和」のリード文から)
詳細は朝日新聞を読んでいただくとして、第1位の昭和天皇は回答者の31%にもおよび、特に30~40代は4割近くに達したが、60代・70歳以上は2割台半ばだったという。
3位の国民的歌手・美空ひばりは、妥当な順位と個人的には思うが、2位の田中角栄は意外。「地方出身で高等教育を受けずに首相に。日本列島改造論を唱え、ロッキード事件で逮捕。清濁含め昭和の右肩上がりイメージにぴたりと重なる」(同新聞から)と解説している。
人物を10位まで挙げると、④吉田茂(129)⑤東条英機(58)⑥佐藤栄作(33)⑦長嶋茂雄(31)⑧松下幸之助(17)⑧中曽根康弘(17)⑩ダグラス・マッカーサー(16)の順。さらに20位まで広げると、⑪石原裕次郎⑪山本五十六⑬池田勇人⑬美智子皇后⑮竹下登⑯小泉純一郎⑰湯川秀樹⑱王貞治⑲千代の富士⑲山口百恵となっている。(同新聞から)
なんと半数近くを政治家や軍人が占めている。16位の小泉氏は、首相になったのは平成なのに、首相時代の印象が人々に強く残ったからだろう。オヤッと思ったのは、芸術家や作家が見当たらないし、企業経営者、学者、俳優が少ないことだ。作家は21位にやっと三島由紀夫が入っているが、作家としてよりも、むしろ「割腹事件」が強烈に印象付けられたためだと思う。
現役の人物を除けば、なつかしい顔ぶればかり。失礼して、俳人・中村草田男の「降る雪や明治は遠くなりにけり」を、もじらせてもらえば「花冷えや昭和は遠くなりにけり」か。
















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