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2009年3月27日
(県北よもやま)“密生度”ナンバー1  岡富公園墓地もサクラ満開――延岡
密生度ナンバーワン 岡富公園墓地もサクラ満開

密生度ナンバーワン 岡富公園墓地もサクラ満開

 

 県北各地でサクラが満開。延岡市だと城山、愛宕山、今山、旭化成東海工場、西小路通線など見どころがあちこちにある。どこも見ごたえはあるが、狭い範囲に“密生”しているのは、県北広しといえども、延岡市岡富公園墓地のソメイヨシノがナンバー1だろう=写真=。

 

 

 ここは今山から西へ続く海抜4、50メートルほどの丘陵地。墓地になっていることもあって、花見の宴を開いている光景は見かけないが、散歩やジョギングの途中に足を止め、「ウワーきれい」と感嘆の声をあげている。目に飛び込んでくるサクラの群落に圧倒されたのか、車を止めてしばし見とれている人も。

 

 天気のいい日の午後などは、サクラの淡いピンクが光に反射してまぶしいくらい。眼下に延岡の市街、遠くにNTTの鉄塔、旭化成の大煙突、愛宕山、その向こうに日向灘と遠見半島を眺めることができ、サクラだけでなく景観も素晴らしい。

 

 市営岡富公園墓地は、以前はサクラの木などほとんどない文字通り墓地だけの山だった。そこで延岡市は30年ほど前、同地で2年続けて植樹祭を実施、ソメイヨシノの苗木約600本を植えた。それが見事に育って、一段高い位置から見下ろすと、墓碑群が隠れてしまうほど、花で埋め尽くされるほどになった。墓地に眠る先人たちの霊も、癒されていることだろう。

 

 この苗木、延岡市祇園町、株式会社松井商店の先代社長・松井金治さん(故人)が延岡市に寄贈したもので、前後約20年にわたって、実に1万本も贈り続けた。松井さんは「吉野千本桜」のように、延岡のあちこちに「千本桜」、あるいは「万本桜」の名所をつくりたいという夢を持ち続け、それを実行に移したものの、まとめて植える場所は少なく、市は愛宕山や高平山の登山道、東海林道、岡富公園墓地などに分散して植えざるを得なかった。

 

 松井さんの「千本桜」の夢は実現しなかったが、もし生きておられたら、岡富公園墓地のサクラを見て、さぞ満足されたことと思う。






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