(新聞大好き!)自分自身の尺度も大事にしたい
日本経済新聞は九州経済面で、グループ企業の日経リサーチが実施した「2008年地域ブランド力調査」の結果を報じた。詳細は日経リサーチHPに1月末に掲載されるとのことだが、紙面によると、宮崎県は15位で平成18年の前回調査時の28位から大きく順位を伸ばした。同紙は東国原知事のテレビ出演などで「マスメディアへの露出が地域のブランド力を引き上げた格好となった」と分析している。
調査はインターネットで実施。昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」の舞台となった鹿児島県は8位で、やはり前回順位の9位から順位を上げている。九州のほかの県は、沖縄県3位(前回3位)、福岡県9位(同8位)、長崎県14位(同12位)、熊本県21位(同23位)、大分県34位(同37位)、佐賀県41位(同45位)と上がったり下がったりしているが、宮崎ほどの変動ではない。やはり知事効果は大きかったということか。
同じ調査ものでは、朝日新聞が「be」面で、日本一のまんじゅうを発表。こちらは自社会員サービス「アスパラクラブ」のホームページで調査しているが、結果は、広島のもみじまんじゅうが1位に輝いている。以下、2位薄皮まんじゅう(福島)、3位酒まんじゅう(京都)、4位お焼き(長野)、5位かるかんまんじゅう(鹿児島)、6位揚げまんじゅう(東京)、7位ずんだまんじゅう(宮城)、8位塩味まんじゅう、9位博多通りもん(福岡)、10位納屋橋まんじゅう(愛知)--となっている。
紙面では、もみじまんじゅうが明治の終わりに、宮島の和菓子職人、高津常助さんによって考案され、30年ほど前に漫才コンビB&Bの島田洋七さんが叫ぶ「モミジマンジュウ!」のギャグで全国的に知られるようになったと紹介している。島田洋七さんは今なら、佐賀のがばいばあちゃんの原作者と言った方が有名だ。
おもしろいのは、地域ブランド力にしろ、日本一のまんじゅうにしろ、マスメディアへの露出がものをいう、ということを証明しただけでは記事が終わっていないことだ。地域ブランド力の記事では、同時に調査した名産品ランキングも報じている。その中で、名産品の購入者満足度ランキングでは、大分しいたけが1位で、阿蘇たかな漬も4位に入っているという。日本一のまんじゅうの記事でも、宮島を訪れた記者がお店を訪ねて、店主と話している。店主は「庶民菓じゃけぇ一生懸命作るんです」と話し、記事は「この風土と人々が作りあげたまんじゅうを、もうひとつ食べたくなった」と終わっている。
全国区で調べれば、知名度が上がる方が有利だ。しかし、私たちは郷土でなじんだものをおいしく食べ、便利に使って生活している。すべてのものを「お取り寄せ」でまかなえるわけではない。やみくもに全国に売り出すことに一生懸命になるのではなく、地元で愛され続けていれば、いつか全国区デビューできるかも、くらいのスタンスの方がいいのかもしれない。全国区の尺度に頼ることなく、自信を持って地元のものを愛したい。大分しいたけ、阿蘇たかな漬に負けないものが、身の回りにたくさんあることを知っているのは、私たち自身なのだから。











